感度解析

感度解析を使用することで、 安定したプロセス・ウィンドウの定義ができ、また成形工程のコンセプト設計もできます。例えば部品設計、金型設計または工程設計などの製品設計の初期段階にて、以下のような多くの設計パラメータを定義する必要があります。

  • 部品半径
  • バインダ形状
  • 余肉形状(例: パンチおよび金型半径)
  • ドロービードの使用および位置
  • ブランクホルダ力、等

これらの決定は主に企業の標準や経験に基づきます。また絞り工程の品質にも直接的な影響があります。開発工程の後段階で修正するのは難しいため、ここでの決定は生産工程にとって非常に重要です。

感度解析を実行することで、事実をベースに意思決定することが可能となります。この解析には、自動選択された設計パラメータの値による複数のシミュレーションが含まれます。感度は設計パラメータが結果におよぼす影響の程度を表します。設計パラメータのプロセス・ウィンドウは、成形工程を正常に実行する極限値によって定義されます。

目標の品質レベルまで達するには、設計パラメータをどの程度修正するかについて、感度解析が情報を提供します。設計パラメータの影響と感度が判明すれば、パラメータの値をより正確に設定できます。どの設計パラメータ(入力)が品質(出力)に影響するか、およびどの程度発生するかを示すことにより、成形工程の透明化を図ります。

感度解析の例を図に示します。プロセス・ウィンドウ全体に出力がある場合、品質基準に見合う領域は2箇所あります。左側の領域はピークが比較的高く、右側の領域は比較的一定です。対応する設計パラメータが生産段階で左側にある場合、不具合が発生する可能性があります。パラメータの値を適切に定義することで、生産の品質を高めることができます。値がわずかに異なるだけでも、効果は悪化します。右側の領域は、目標の品質レベルがより大きなウィンドウ内で到達しているため、生産工程は安定しています。このように感度解析は、安定的なプロセス・ウィンドウの定義を可能にします。

AutoForm感度解析についての詳細情報:

分析的なトライアウト[英語版]

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