プレスリリース

オートフォームジャパン、AutoFormplus R6を発表 プレス成形のデジタル・プロセス・チェーンを拡充する強力な新機能を提供

AutoForm Engineering GmbH(本社:スイス)の日本法人、オートフォームジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役:クリベリ マルコ A.)は、プレス成形向けソフトウェアの最新バージョン「AutoFormplus R6」を発表しました。これにより、プレス成形のデジタル・プロセス・チェーン全体にわたり、ユーザーをサポートする強力な機能を提供します。

AutoFormplus R6は、新たな機能群の提供を通じて、デジタル・プロセス・チェーンの拡充を実現することを目的としています。今回のリリースから提供されるようになった、ドロービード・モデル、ブランク定義、機能強化されたスプリングバック見込み補正、分析的工程改善、完全統合されたヘミング・ソリューションなどのオプション機能を通じて、AutoFormが長年取り組んでいるプレス成形における設計工程全体の効率化を実現し、加速を促します。

最新のAutoFormplus R6の中で、最も顕著なイノベーションのひとつが、アダプティブ・ライン・ビードと組み合わせて使う「ドロービード緩和戦略」(ドロービードの最適化)です。新たな機能を開発した目的は、ユーザーがドロービードを検討して最適化する際に、現実を反映した使いやすいモデルを提供することにあります。「ドロービード緩和戦略」で、ビード高さ、ビード半径や溝半径など、ドロービードの形状を修正する際の優先順位、サイズ、そして範囲を定義します。このモデルによって定義したすべてのパラメータは、ひとつのパラメータとして使うことができます。ユーザーは、複雑なドロービード形状を定義するために、多くのパラメータを扱うことなく、ひとつのパラメータのみに注力できるため、複雑な部品を解析する場合でも、効率よく工程設計ができます。また設計におけるドロービードの扱いは、現実のトライアウトと同等で、わかりやすさにおいてもメリットが得られます。なお、このモデルはAutoForm-Sigmaplusによる複数のシミュレーションでも使用が可能です。

その他の特記事項として、最新のAutoFormplus R6では、ブランク定義のオプションが追加されました。これによって複雑なブランク・タイプの選択が可能となり、パッチワーク、テーラードおよびテーラー・ロールド・ブランクも組み合わせることができるため、材料使用率やコスト・パフォーマンスの最適化が実現します。埋め込みのシェブロン・ブランク形状は、材料コスト最適化の追加オプションとなります。さらにAutoFormplus R6では、異なるコイル幅のコスト差を考慮しながら、最善のネスティング・レイアウトを提供するため、材料コストおよび材料使用の最小化をベースに、コイル上のブランクの最適なレイアウトを計算することができます。

ヘミング工程に携わるユーザーには、AutoFormplus R6の完全統合されたヘミング・ソリューションが大きなメリットを提供します。 この統合によって、ワークフローの効率化が加速し、さらにグラフィック・ユーザー・インターフェースも新しく機能強化されました。AutoFormplus R6は、ロールおよびテーブル・ヘミング、そしてこれらの組み合わせを含む、最新のヘミング技術をサポートしています。最新バージョンでは、ユーザーはクランプ固定の設計検証、スプリング制御ローラーの事前定義された軌道の追従の可否の確認、さらにはヘミングの不具合の可能性の評価ができ、完全に組み立てた状態のスプリングバックを予測します。これはインナーおよびアウター部品の見込み補正における基礎情報となり、またヘミング器具の調整にも有効です。AutoFormplus R6では、選択したヘミング工程にもよりますが、わずか2~6時間でフードのシミュレーションを実行することができます。この驚異的なスピードもAutoFormplus R6のユーザーにとっては大きな利点になるでしょう。

弊社コーポレート・マーケティング部門担当役員のマーカス・トマ(Markus Thomma、工学博士)は次のようにコメントしています。「最新リリースのモットーである『デジタル・プロセス・チェーンの拡充』を実感していただくためにも、ユーザーの皆様は世界中で開催される20以上のロールアウト・イベントにぜひご参加ください。見識を広げる機会になることはもちろん、AutoFormplus R6の活用法についても、十分にご納得いただける機会になるはずです。最新バージョンのリリースによって、AutoFormが長年取り組んでいるプレス成形における設計工程全体の効率化を実現し、さらには加速を促すことで、ユーザーの皆様が大きな便益を享受できるであろうことを確信しています。」

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